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Laravelの便利なメールアドレスのバリデーション設定

投稿日:2021年10月25日 更新日:

はじめに

最近、Laravelを使用した案件でメールアドレスでユーザー登録をしてもらう際に、バリデーションを掛けているにも拘らず不正なメールアドレスが登録される不具合がありました。
バリデーションルール設定不足が原因だったのですが、メールアドレスのバリデーション設定について調べる良い機会になったので、紹介したいと思います。

不具合内容

バリデーションルール設定

FormRequestクラスを継承して以下の様にルール設定していました。
email と設定したら、後はLaravel側でいい感じにバリデーションしてくれていると思っていました。

不正なメールアドレス例

実際には以下の様なメールアドレスがバリデーションを通ってしまいました。

・〜@gmailcom(ドット抜け)
・〜@gmail(.com抜け)
・〜 @gmail.com(半角スペース)
・〜.@gmail.com(@マーク前にドット)

対応

結論から言うと、追加設定で対応する事が出来ました。Laravel5.8以降で使用可能となっています。
設定は以下5種類があります。

email:rfc

RFC準拠になっているかチェックする。RFC 5321, 5322, 6530, 6531, 6532が対象とのことです。

email:strict

上記の email:rfc のバリデーション時により厳格にチェックする。
Warningも出した時点でバリデーションエラーとするようです。

email:dns

メールアドレスのドメインが有効かどうかをチェックする。
内部では、dns_get_recordメソッドで DNS_MXDNS_ADNS_AAAA のレコードからドメインチェックしているようです。

email:spoof

偽装文字コードが使用されていないかチェックする。偽装メールアドレス防止などに有効の様です。
内部では、Spoofcheckerクラスを使用してチェックしているようです。

email:filter

RFC準拠になっているかチェックする。
内部でfilter_var()メソッドを使用してチェックしているようです。

修正

ルール検証

以下のコードで検証した所、 strict 又は dns のどちらかでバリデーションに成功しました。

修正後バリデーションルール設定

という事で、修正後のバリデーションルールは以下となりました。
今回は、 strictdns を設定する事で無事に不正メールアドレスをはじく事が出来ました。

さいごに

メールアドレスバリデーションが簡単に実装出来て非常に便利ですね。

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