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Laravelのchunkメソッドとcursorメソッドのメモリ使用量

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はじめに

テーブルの全レコードに一括で処理を行うバッチを作成する事ってありますよね。
そういう時に出来るだけメモリ節約しながらの実装が出来る chunk() メソッドと cursor() メソッドの紹介です

テスト用のデータ準備

ローカル環境でテスト用にSeederとFactoryを利用して、100,000件のレコードを作成します。
Memberモデルとリレーション用にCommentモデルのレコードも同数作成します。

Seederファイル

Factoryファイル

get()

試しに、普通に get() メソッドで取得してみます。

chunk()

それでは、 chunk() メソッドで取得してみます。
chunkメソッドを利用すると、クエリを複数回発行しながら、データを小分けにして取得可能です。
第一引数に取得するレコード数、第二引数に取得毎に行う処理をクロージャで指定出来ます。

メモリ使用量が大分減りましたね。
内部的には以下のように、第一引数で指定した数分offsetを指定していて、文字通り小分けして取得しています。

chunkById()

chunkした結果を使って、DB更新する場合は chunkById() メソッドを使用します。

chunk()との違いは、selectの際に where id > ? が付与されていて、プライマリキーを基準にoffset的にデータ取得するのでselectの度に検索結果が変わっても抜け漏れがなくなります

cursor()

cursor() メソッドでも取得してみます。
これは、内部でLazyCollection(Generatorのラッパーのようなもの?)を返し、取得したデータを1行ずつ取得出来るようです。

メモリの最大使用量はchunk()よりも大きい結果となりました。
クエリを見ると、シンプルに全件取得する1つだけが発行されています。
また、 with() メソッドでリレーション指定していますが、取得されていないようです。

さいごに

今回の結果ではchunk()の方がメモリ節約は出来るようでしたが、実装の際は、実際の処理で一度試してから使いたい所です。

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