Server

DockerのQuickstart:Compose and Railsをやってみた

投稿日:2017年3月12日 更新日:

はじめに

Dockerを触る機会ができたため、この機に勉強をしたいと思います。
DockerにはRailsプロジェクトを開始するチュートリアルがあったので、今回はそちらをやってみたいと思います。

Quickstart: Compose and Rails

環境

  • Mac OS X Yosemite 10.10.5

Docker for Macのインストール

今ではDockerもMacOSにインストールできるのですね。
まずはこちらからDocker for Macをインストールします。

Install Docker for Mac

特に変わった使い方をしたいわけではないので、Stable channel(安定版)を入手します。
基本的なコマンドはこちらで説明があります。

Get started with Docker for Mac

インストールしたDockerを起動し、下記コマンドで確認します。

Railsプロジェクトを作成するまで

Railsのプロジェクトディレクトリの作成

まずはディレクトリを作成します。
今回はdocker_railsという名前のプロジェクトにしたいと思います。

Dockerfileの作成

Dockerイメージを作成するためのDockerfileをつくります。
今回はRubyの2.4.0を使用します。

FROM でRubyのイメージから取得します。
DockerにあるRubyのイメージを見てみると、2.4.0があることが分かります。

公式リポジトリ -ruby-

Gemfileの作成

RailsをロードするためのGemfileを作成します。
後ほど実施する rails new の際に書き換えられます。
今回のRailsは5.0.2を使用したいと思います。

Gemfile.lockの作成

空のGemfile.lockを作成します。
Dockerをビルドする際に必要なようです。

docker-compose.ymlの作成

docker-composeは複数のコンテナを1つのyaml形式ファイルで管理できるようになります。

Docker Compose

imageでもととなるDockerイメージを指定します。

Quickstart: Compose and RailsではデータベースにPostgreSQLを使用していますが、今回はMySQLを使用したいと思います。(このままではうまくいかないので、修正は後述します。)

Railsプロジェクトの作成

ここまでで、4つのファイルができました。
rails new をして、プロジェクトを作成したいと思います。

データベースはMySQLにしたいので、 --database オプションはmysqlにします。

このコマンド実行後、見慣れたRailsのフォルダ構成ができあがります。

docker-compose build

Linux OS上にDockerを作成した場合はここでパーミッションの確認をするようですが、今回はMacなので省略します。

必要に応じてGemfileを修正し、ビルドします。
(ここではGemfileはデフォルトのままです。)

Railsのdatabase.ymlを修正

データベースの接続設定をするため、database.ymlを修正します。
デフォルトだとプロジェクト名のデータベースが作成されます。

DockerコンテナのMySQLはlocalhostではないため、docker-compose.ymlでつけたサービス名で指定します。

docker-compose up

それでは起動させてみます。

すると、下記のようなエラーメッセージがでます。

webの方はチュートリアル通りになりましたが、データベースの方がエラーになっています。

パスワードが設定されていないためにエラーになっているようです。
(確かにMySQLを普通にたてるとき、はじめにrootパスワードを設定していたような気がします。)

MySQLのrootパスワードを設定

とりあえず、起動しているWebサーバーを Ctrl + C で停止します。

docker-compse.ymlで環境変数を設定することができます。
要求されているMYSQL_ROOT_PASSWORDを設定します。

または、

として、空のパスワードを許可します。

今回はrootパスワードを設定しました。
Railsのdatabase.ymlも修正します。

再度、docker-compose up

再度、 docker-compose up をします。
時間がかかりますが起動しているはずです。

ただ、このまま http://localhost:3000 にアクセスしてもデータベースが作成されていません。

そのため、ターミナルをもう1つ立ち上げ、マイグレーションを走らせます。

これで http://localhost:3000 にアクセスすればウェルカムページが表示されるはずです!

起動しているコンテナの確認

下記コマンドで起動しているコンテナの確認できます。

一番右のNAMESがコンテナの名前です。
試しにMySQLコンテナに入って、MySQLのバージョンを確認してみます。

docker exec -it で入ります。

これでコンテナの中に入れます。
dockerrails_db_1 の部分でコンテナを指定しています。
Railsのコンテナに入る場合も同様です。

さいごに

「A server is already running.」というエラーが出た場合

チュートリアルの最後にも記載されておりますが、下記のようなエラーがでる場合があります。

この場合はRailsの tmp/pids/server.pid を消せば良いようです。

私が使っていた感じですが、Dockerが落ちた後などに発生しているような気がしております。
そのため、終了する際は必ず Ctrl + C で消しておいた方が良さそうです。

Kitematicについて

DockerをGUIで操作できるツールです。

KITEMATIC BY DOCKER

私も使っておりますが、 docker exec などを使用できます。
記事としては、次回にしたいと思いますが、興味がある方はぜひ使ってみてください!

blog-page_footer_336




blog-page_footer_336




-Server
-

執筆者:

免責事項

このブログは、記事上部に記載のある投稿日時点の一般的な情報を提供するものであり、投資等の勧誘・法的・税務上の助言を提供するものではありません。仮想通貨の投資・損益計算は複雑であり、個々の取引状況や法律の変更によって異なる可能性があります。ブログに記載された情報は参考程度のものであり、特定の状況に基づいた行動の決定には専門家の助言を求めることをお勧めします。当ブログの情報に基づいた行動に関連して生じた損失やリスクについて、筆者は責任を負いかねます。最新の法律や税務情報を確認し、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

aws

AWSのT3インスタンスの特徴

1 はじめに2 T3インスタンスとは2.1 T3インスタンスのスペック2.2 Unlimited Modeがデフォルトで有効2.3 ハイパーバイザはNitro3 T2インスタンスとの比較3.1 仮想C ...

https-portalで既存のdocker環境をhttps化

1 はじめに2 https-portalとは3 設定ファイル3.1 docker-compose.yml3.2 default.conf4 説明4.1 docker-compose.yml4.2 de ...

CircleCIを使ってみた(RailsのRSpecとデプロイのサンプル)

1 はじめに2 導入するにあたって3 項目B4 補足4.1 開発環境とCI環境でdatabase.ymlが異なる5 さいごに はじめに 個人的に作成しているアプリケーションのCIツールとして、Circ ...

InnoDBでauto_incrementの値が戻る?

はじめに 花粉症が辛い季節になりました。 花粉症も困りますが、本日はMySQL関連で困って調べたことをまとめたいと思います。 タイトルですが、InnoDBだとDBを再起動した際にauto_increm ...

RubyでOSM Nominatimを使ってみた

1 はじめに2 導入3 検索3.1 建物名による検索の実装例3.2 住所による検索の実装例4 リバースジオコーディング4.1 実装例5 住所の整形6 Open Street Map Nominatim ...

フォロー

blog-page_side_responsive

2017年3月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

アプリ情報

私たちは無料アプリもリリースしています、ぜひご覧ください。 下記のアイコンから無料でダウンロードできます。