カテゴリー: Activity

ブロックチェーンの勉強会に参加しました

はじめに

4月初旬頃からブロックチェーン関連の勉強会に参加するようにしており、先日も参加してきました。
今回の内容は「イーサリアムのシャーディング」と「Steem(Steemit)」に関する2つでした。
勉強会の内容を簡単に紹介します。

イーサリアムのシャーディング

スケーラビリティ問題

イーサリアムやビットコインなどのブロックチェーンを基盤としたネットワークにはスケーラビリティの問題があります。
ユーザー数が増加してトランザクション数が増えたことにより送金遅延や手数料の増加が起こっています(イーサリアムで処理できるのはは秒間10数トランザクション程度)

シャーディングとは

現在のイーサリアムではネットワークのノードがそれぞれ全てのトランザクションを処理しており、安全性が高まる半面各ノードの計算リソースがボトルネックとなっています。
シャーディングではネットワークのノードを複数のShardsグループに分けてトランザクションを並列に処理することにより処理性能を向上させます。

シャーディングの内容

シャーディング実装のロードマップは複数のフェーズにわかれており、現在はフェーズ1です。
フェーズ1ではシャーディングの基本的な構造の実装にフォーカスを当てておりEVMには対応しません(コントラクトが動かない)
また、Shards間のコミュニケーションにも対応しません。

シャーディング上での役割

シャーディングでは「ユーザー」、「プロポーザー」、「コレーター」という3つの役割があります。
ユーザーは一般の利用者です。
プロポーザーはユーザーが送ったトランザクションをもとにcollationsと呼ばれるブロクチェーンのブロックに似た構造のデータを作成します。
コレーターはcollationsを検証します。

Steem

Steem(Steemit)とは

Steemは仮想通貨の一つでSteemitはSteemブロックチェーン上のブログサービスです。
Steemit上でブログを公開したり、投票(いいねのようなもの)したりすることで仮想通貨を得ることができます。

3種類の仮想通貨

Steemでは3種類の仮想通貨が使用されています。

Steem:ベースとなる通貨。取引所で売買されている。
Steem Power(SP):Steemit内で使用できる通貨。取引できないのでSteemに交換する必要があるが、一定期間ごとに交換できる量が決まっている。
Steem Dollars(SD):Steemから変換できるドルと同等の価値を持った通貨。

Steemの特徴

Steemの現在のインフレ率は毎年9.5%ですが、様々な仕組みにより通貨の価値を保っています(報酬の70%程度がすぐに交換できないSPで付与される。SPを保持していると利息や発言力があがるなどのメリットがある)
また、ビットコインなどは昨今値下がりしていますが、Steemは値上がり続けている点も特徴です。
ほかにも、送金に手数料がかからないため寄付なども活発におこなわれています。

Steemitは稼げるのか

日本だと日に数百円程度が一般的ですが、海外のトップユーザーだと日に2〜3万ほど稼いでいるそうです。

Steem上の他のアプリケーション

Steem上には前述のSteemitの他に300以上のアプリケーションが存在しています。

さいごに

ブロックチェーンの基礎的な内容を学習しつつ、引き続き勉強会に参加していこうと思います。

Hiroki Ono

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執筆者:
Hiroki Ono

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