iOS

[Swift4]ライブラリをやめてCodableでJSONを取り扱う

投稿日:

はじめに

こんにちは、nukkyです。
私はSwiftでJSONを取り扱う際に、ObjectMapperを使用していたのですが、Swift4から追加されたCodableが便利そうなのでこちらを使用したいと思い備忘録がてら書いていこうと思います。

Codableとは

CodableはSwiftが提供している構造体やクラスなどをJSONに書き出す、読み込むためのプロトコル。(厳密に言うと、JSONだけではなく、他のフォーマットにも使えます) CodableはEncodable(書き出し用)とDecodable(読み込み用)の二つのプロトコルで構成されています。
Codable – Swift Standard Library | Apple Developer Documentation

Codable使いたい理由

いままで、JSONを取り扱おうと思ったらJSONをパースして、Dictionaryのキーを指定してデータクラスに代入(マッピング)するような流れを実装していたと思うのですが、これだとメンテナンス性も悪いうえコード量もそこそこになります、ライブラリを使用していても結局パース後のデータ構造への代入処理を記載したりマッピングは必須だったと思います。
ですがCodableであれば基本的にマッピングは不要になりコードもすっきりかけます!

実装

とりあえずJSONを読み込む

まずCodableで単純なJSONを読み込んで見たいと思います。
読み込むJSONは以下を用意します。

データを入れる構造体を作成します。

JSONデータをデコードして構造体に変換します。

これだけです。printのログを見てもらえばわかりますがマッピング処理を一切書かずに済んでいます。

ObjectMapperの場合

比較用にObjectMapperの場合、同じJSONで処理内容は以下になります。
JSONは同じものを使用するとして構造体を作成します。

JSONデータをデコードして構造体に変換します。

マッピングをしなくてはならないため構造体の処理に明確な差が出てしまいますね。
GitHub – Hearst-DD/ObjectMapper

ネスト配列に対応してみよう

JSONデータがネストしている場合でも大丈夫です、Codableならネストも簡単です。
まずはJSONを用意します。

そうしたら「photos」が配列になっているので以下のようなデータ構造体を用意します。

JSONデータをデコードして構造体に変換します。

JSONのキーがスネークケースの場合(Swift4.0)

Swiftの変数はキャメルケースですが、JSONのキーはスネークケースという場合も結構あります、その際はCodingKeysという機能で対応することが可能です。
JSONのキーはスネークケースのJSONを用意します。

データを入れる構造体にCodingKeysを追加し作成します。

JSONのキーがスネークケースの場合(Swift4.1)

結局マッピングみたいなことが必要なのかと思っていましたがSwift4.1からEncoderの「keyEncodingStrategy」やDecoderの「keyDecodingStrategy」を設定することで、キャメルケースのプロパティ名からスネークケースのキーが自動作成できるようになりました。

さいごに

Codableオススメですね。個人的には今までライブラリで行なっていたJSONの取り扱いは網羅できて、かつコード量も減るといいことづくめだと思います。Swift4以降で追加されれた機能など深掘りしていなかったのであらためていろいろチェックしていきます。これからiOS12/Xcode10も出ますしどんどん新機能を試してブログにしていきますね。

RE:ENGINESブログ「iOS記事」まとめページはこちらから

参考

blog-page_footer_336




blog-page_footer_336




-iOS
-

執筆者:

免責事項

このブログは、記事上部に記載のある投稿日時点の一般的な情報を提供するものであり、投資等の勧誘・法的・税務上の助言を提供するものではありません。仮想通貨の投資・損益計算は複雑であり、個々の取引状況や法律の変更によって異なる可能性があります。ブログに記載された情報は参考程度のものであり、特定の状況に基づいた行動の決定には専門家の助言を求めることをお勧めします。当ブログの情報に基づいた行動に関連して生じた損失やリスクについて、筆者は責任を負いかねます。最新の法律や税務情報を確認し、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

祝!iOS15でハーフモーダルが追加

1 はじめに2 早速使ってみる2.1 準備2.2 実装2.3 detents2.4 コードでの高さ切り替え2.5 モーダル内のスクロール許可2.6 グラバーの表示2.7 角丸2.8 親Viewとの併用 ...

[Swift5.5]actorで非同期のデータ競合を回避しよう!

1 はじめに2 actor2.1 actorを使用する際の注意3 さいごに4 おすすめ書籍 はじめに Swift5.5にて非同期に関する追加が行われ、async/awaitについては以前の記事で紹介し ...

swift

Swift3 StoryBoard上でUIButtonやUILabel、UIViewのcornerを変更する

1 はじめに1.1 前提条件2 StoryBoardの準備3 カスタムクラスの作成3.1 class ~について3.2 @IBDesignableを記述すると3.2.1 Live Renderingと ...

swift

SnapKItをつかってコードでも簡単にAutoLayout実装

1 はじめに2 準備3 実装3.1 準備3.2 AutoLayoutを指定3.3 UIAlertControllerのカスタム4 さいごに はじめに こんにちは、nukkyです。 iOSの実装中にコー ...

swift

[Swift]UITableViewのセルの入れ替えが簡単に実装できるライブラリ「SwiftReorder」

1 はじめに2 準備3 実装4 さいごに はじめに こんにちは、nukkyです。 今回は、UITableViewでセルを入れ替えたい際に、ドラッグ&ドロップ操作を簡単に実装できるライブラリ「S ...

フォロー

blog-page_side_responsive

2018年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

アプリ情報

私たちは無料アプリもリリースしています、ぜひご覧ください。 下記のアイコンから無料でダウンロードできます。