こんにちはnukkyです。
今回はXcode11のデバッグ機能がかなりパワーアップしているので、そちらの使い方を書いていきたいと思います。
Xcode11から新たに端末の発熱をシミュレートする機能が実装されました。 これにより、端末を実際に発熱させることなく温度状態によるアプリの動作を確認することができるようになります。
Xcode11のメニューのWindow → Devices and Simulators内の Devices から端末を選択すると DEVICE CONDITIONS という項目が追加されていて、ここで設定することができます。
設定できる項目は以下になります。
通信状態をシミュレートする機能はiOS端末側ではありましたが、今後はXcodeから直接端末の通信状況をシミュレートすることもできるようになりました。
こちらもThermal Stateと同様で DEVICE CONDITIONS で設定を行います。
設定できるプロファイルも以下のように端末側の設定より増えており使いやすくなりました。
Appleのプラットフォームには表示に関する設定や様々なアクセシビリティがあり、ユーザーが様々な設定を行うことができます。例えば、
などの項目があります。 これらの設定が変更された時に、アプリケーションのレイアウトが崩れないかを確認する必要があります。これらをデバッグする為にEnvironment Overridesという機能が新たに追加されました。
設定できる項目は以下になります。
Dark Modeの対応は今後必須項目となってくると思うので、Interface Styleは特に使用頻度が高くなってくると思います。
※Dark Mode対応の過去記事はこちら
iOS13ダークモード対応
こちらはデバッグ機能ではないのですがXcodeでもスペルチェックを行えるようになったので紹介します。
Edit > Format > Spelling and Grammer > Check Spelling While Typing で自動的にタイピング時にスペルチェックを行ってくれるようになります。
こちらをオンにしておくとスペルミスをした時に以下のような表示になります。
スペルの候補とIgnore Spelling(スペルを無視) と Learn Spelling(スペルを学習)が表示されます。
Xcode11の機能紹介でしたがいかがだったでしょうか。DEVICE CONDITIONSは現在2項目ですが今後どんどん増えていくかと思います。