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MUI Themeでカラー、シャドウ、フォントなどを設定する

投稿日:2022年1月18日 更新日:

はじめに

最近、MUIを使ったReactアプリケーションを開発しています。MUIには様々なコンポーネントがありますが、その見た目をカスタマイズする方法を調べました。

Themeとは

MUIはデフォルトでカラーやシャドウ、フォントなどが揃っていて、すぐに使い始めることができる状況となっていますが、実際には開発するサービスの ブランドに合わせて変更する必要が出てくると思います。
そうした場合に、MUIではThemeを設定することで、カラーやシャドウ、フォントなどの見た目を一括管理することができます。

Themeのセットアップ

まずは、Themeを使用できるようにします。App.tsxにThemeProviderコンポーネントを追加し、全てのUIコンポーネントをこの配下に置くようにします。今回は、テーマの変更を確認するためのコンポーネントを配置しています。

次に、theme-options.tsを追加します。

Themeの設定方法

よく使うと思われる、Pallete、Elevationのシャドウ、タイポグラフィー、そしてコンポーネントの設定方法を説明します。

Palette

コンポーネントで使用されるカラーを変更します。

colorオブジェクト

colorオブジェクトを使うと、あらかじめ用意されているパレットからカラーを変更することができます。ColorはこちらのHUEを選択します。(SHADEは指定することができず、Paletteが自動的に指定します。)

直接色を指定する

colorオブジェクトでの色指定では、main, light, dark, contrastTextを個別で指定することはできません。その場合、直接色を指定することができます。

primaryはmainしか指定していませんが、light dark contrastTextは、mainの色から計算されます。secondaryではdarkが指定されていませんが、mainの色から計算されます。
また、色の指定方法として、colorsから指定する方法と、カラーコードでの指定方法があります。MUIを使用している以上、colorsにある色から、HUEとSHADEを指定する方法がおすすめです。

contrastThresholdとtotalOffsetは必須ではありませんが、main以外の色の計算結果をカスタマイズするのに使用できます。contrastThresholdは、contrastTextの色の計算時に使用される閾値です。
totalOffsetは、0.0~1.0の間で指定し、値を大きくすればするほど、lightがより明るくなり、darkがより暗くなります。

Elevationのシャドウ

Eevationすると入るシャドウは、shadowsで設定します。shadowsは25個の配列で、0個目は必ず’none’を指定しますが、それ以外はelevationの1~25の段階ごとにshadowの設定をします。shadowは、CSSのbox-shadowの指定方法と同じです。
シャドウを完全に無くすには次のようにします。

タイポグラフィー

Font FamilyやFont Sizeを変更することができます。

fontFamily はカンマ区切りの文字列で指定しますが、可読性を上げるために配列をjoinしています。
fontSize は、MUIの各コンポーネントで使用されるフォントサイズを計算するのに使用されます。defaultは14pxですが、日本語や中国語などはフォントが大きいため、小さ目の数値にすると可読性が増すとのことです。

コンポーネント

MUIで用意されているコンポーネントごとのスタイルを上書きすることができます。

Default Props

コンポーネントのデフォルト値を指定することもできます。例えば、TextFieldコンポーネントのvariantはデフォルトでOutlinedになっていますが、アプリケーション全体でStandardを使いたい指定したい場合、次のように指定できます。

Style Overrides

コンポーネントのスタイルを上書きすることができます。

root となっている部分は、そのコンポーネントのスロットとなります。この部分はコンポーネントのDOMツリーによって異なっていて、例えばButtonであればアイコン表示時のサイズを指定できる iconSizeMedium があったりします。
他にも、Menuであれば paper というスロットがあり、こちらはMenuコンポーネントに内包されるPaperのスタイルを定義することができます。

Buttonの場合は、次のようなスロットがあります。

  • root: ルートエレメントに適用
  • text: variant=”text” かつ color=”inherit” のときに、ルートエレメントに適用
  • iconSizeMedium: size=”medium”のときに、iconエレメントに適用

MUI Theme Creator

おまけとして、便利なツールを紹介します。

MUI Theme Creator
https://bareynol.github.io/mui-theme-creator/

このツールを使用すると、MUIのテーマをプレビューしながら作ることができます。変更した内容は、ThemeOptionsのソースに反映されていくため、そのままコピペで使うことができます。

さいごに

Themeを使うと、MUIの見た目に関する設定を一括管理できることが分かりました。それでは良いMUIライフを!

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