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[コーチング]意識と無意識 – 無意識の力

投稿日:2017年11月27日 更新日:

はじめに

こんにちは。

今回は、テック関連ではなく、私がコーチングをする際によくクライアントに説明する、「意識」と「無意識」についてのことを書きたいと思います。

「意識」と「無意識」の関係は、多岐に渡り私たちの行動に大きな影響を与えるものです。その中でも今回は「能力(スキルアップ)の4つの段階」を軸に少しだけ記事にさせていただきました。

皆さんも何かスキル習得をする際や習慣化をする際に、この「意識」と「無意識」というのが非常に重要なポイントになるのでぜひ最後までお読みいただければと思います。

能力(スキルアップ)の4つの段階

皆さんは、能力(スキルアップ)の4つの段階(Four stages of competence)というのをご存知でしょうか。詳細は、英語になるのですがリンク先のWikipediaにお任せするとして、この4つのステージについて、簡単に説明したいと思います。

スキルアップの4段階

画像はWikipediaより掲載

一般的には、ステージ3からステージ4に上がるのが難しいと言われているようですが、私が重要と思うのがステージ2をいかに乗り越えるかだと思っています。私もよくステージ2の段階でくじけそうになります。皆さんも自分の視点で読み進めてもらえればと思います。

ステージ1. 無意識的無能(Unconscious incompetence)

「そもそも対象のことを知らないし、もちろんその能力もない」という状態です。

対象のスキル・課題などについて知りもしないので、自分ができないということも自覚もできていないということになります。そのため、その対象に対して、能力をつけようとか、解決しようなどの考えすら思い浮かばないでしょう。

次のステージに進むためには、まずは対象のことを知る必要あります。人から聞くこともあるかもしれませんし、自分が情報収集している過程で目にとまることもあるかもしれません。何れにしても、アンテナを高くし、興味と意識を向けるところから始める必要があると思います。

ステージ2. 意識的無能(Conscious incompetence)

「対象のことを認知しているが、やろうとしてもできない」という状態です。

少なくとも対象のスキル・課題については、知っているので、その対象に対して挑戦したり、どうにか解決しようと試みることはできるはずです。しかし、その能力がまだ身についていないため、うまくいかずに一番苦しい状態でもあります。

次のステージに進むためには、成長段階には必ず「この(やろうとしてもうまくいかない)段階・期間」があるということを認識し、辛抱強く続けることです。また、同じように努力している仲間、メンターやコーチを見つけるのも効果的だと考えます。

ステージ3. 意識的有能(Conscious competence)

「意識的にやれば、なんとかできる」という状態です。

意識的にやろうと決めて、意識を向けることでできる状態なので、スキルなどを身につけていると言えると思います。しかし、意識的にやらなければできないため、何かぎこちなかったり、十分なパフォーマンスが発揮できない時も多々ある状態ではあります。

次のステージに進むには、繰り返し実践することが必要になります。自分なりに繰り返しできるような仕組みを作る必要があると思います。また、強いインパクトも効果があるので少し今の自分よりもレベルが高いものであっても挑戦してみるなども効果的だと思います。

ステージ4. 無意識的有能(Unconscious competence)

「意識していなくても、自然とできる」という状態です。

特にやろうと意識などしなくても、また別の何かを考えていたとしても、自然とできるため、常時能力を活用できていると言えると思います。自然とやっていることなので、失敗も少なく、また意識は別のことに向かせながらも能力が発揮できているので、意識的な行為と無意識でできている能力とで非常に高いパフォーマンスが出せる状況です。

ここまできて、ステージ3と4は共に「有能」なのでどちらでもできることに変わりはないのではと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このステージ3と4には大きな差があります。

例えば、皆さんは日本語で何か大切なことを相手に伝えようとした時に、日本語の文法や丁寧な表現は、などと意識して話さないと思います。それよりも本質的な相手に伝えたいことやどう話せば伝わるかを意識して話すと思います。一方で仮に皆さんが私と同程度の英語力(日本の学校授業で学んだレベル)で英語で相手に伝えようとした時、英単語のことや英語の文法(特に時制)、アクセントなどを考えながら、加えて相手に伝えたいことにも意識を向けて話すことになると思います。

どちらの方が相手に伝えやすいか、伝わり安いかは明白ですよね。意識的有能(英語は学んだことはあるが、片言で話すのがやっと)よりも無意識的有能(日本語は母国語)の方がパフォーマンスが高いと思います。

無意識の力

ビジネスコーチングでは、目標や課題にもよりますが、最終的には、クライアントがこの無意識的有能となれることを目指します。もちろん、意識的無能の状態を諦めずにクリアすることにもサポートをします。

また、無意識にある部分に意識を向けることで、自己認識を高め、何に対して自分が最もパフォーマンスを出しやすいのか、また何をやりたいのか、何になりたいのかを気づいてもらうことも重要と考えています。その無意識的な部分に自己成長の重要なキーワードがあることが多いからです。

さらなるステージ

NLPなどでは、無意識的有能の次のステージも提唱されています。

それは、「無意識的有能に意識的有能」という状態です。何を言っているのかよくわからない?となると思いますが、要は無意識的にできることに対して、認識していて意識的にもできるため、そのやり方などを人にも教えることができるということです。

ビジネスにおいて、自分だけの成長と成功だけでなく、後継者の育成などを考えた場合はこのステージまでぜひ目指していただきたいですね。

さいごに

「意識」と「無意識」という言葉について、皆さんにも意義のある情報発信となっていたら幸いです。この機会にこの言葉の意味と「無意識の力」について考えていただき、自分の無意識の部分に対して、時には意識を向けてると何か気づきがあるかもしれません。

また、何か新しいチャレンジをする場合は、ぜひステージ4とその次のステージまで目指していただけたらと思います。

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  1. Richard Nakao より:

    原弘様は、NeuroTrackerのことご存知ですか?
    デモビデオがありますので、ご一覧頂きます様お願いします。
    https://www.youtube.com/watch?v=irHP4ed-ioY&feature=emb_rel_end
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