BackEnd

Laravelのバリデーションtips

投稿日:

はじめに

こんにちは。今回はLaravelでバリデーションを書く時の、ややレアケースな「○○したい場合どうすればいいんだろう?」を備忘録的にまとめて紹介します。
基本的なバリデーションルールの設定方法は公式ドキュメントが分かりやすく、かつ充実してますので、それを読めば充分かと思います。
環境はPHP7.3.3, Laravel5.8です。

配列のバリデーションでRule::uniqueを使う時のカラム名を指定したい

上記のようなhtmlの場合、 mail_address.* と書くことで、配列の要素それぞれにバリデーションを実施できますが、下記のようにRule::uniqueを使ってユニーク確認をする時、生成されるSQL文のWHERE句が WHERE mail_address.1 = '***@test.com' のようになってしまい、そのまま実行すれば当然Exceptionが発生します。

これを防いで WHERE users.mail_address = '***@test.com' のようなWHERE句を生成するには、Rule::unique()に第2引数としてカラム名を指定します。

配列バリデーションのエラーメッセージ制御

日本語のエラーメッセージが resources/lang/ja/validation.php に定義されている前提とします。
FormRequestのrules()を 'mail_address.*' => ['required', 'email', 'string'] としている場合、エラー時は以下のようなメッセージが出てしまいます。

  • mail_address.0は必須です。
  • mail_address.1には正しい形式のメールアドレスを指定してください。
  • mail_address.2には文字列を指定してください。

attributes でプレースホルダを定義することで属性名を日本語に置き換えることができますが、ここでもバリデーションルールと同様の書き方ができます。下記は1次元配列ですが、多次元配列でも置換可能です。

カスタムバリデーションで、他の属性名を参照したい

独自バリデーションの作り方はいくつかありますが、 ServiceProvider で登録する方法の場合です。
validate**** のようなメソッド名で独自のバリデーションを実装する際、このメソッド内で別の属性を参照したくなるケースもあるかと思います。2つの入力値の組み合わせで何か判定したいとか。

上記の validateHoge では $attribute で属性名、 $input で入力値を受け取れますが、例えば name の値が欲しくなったら、継承元のValidatorクラスの getValue() で取得できます(引数は属性名)。

番外:複数の1次元配列を結合して2次元配列にしたい

何それ?だと思いますので下記コードをご覧ください。日付の1次元配列と時間の1次元配列を結合して、日時がセットになってる2次元配列を生成しています。
標準関数のarray_map一発でできてびっくりしました。自力で実装するならforeachをネストしてゴリゴリ書くことになると思います。

結果、以下のようになります。結合する配列の長さが同じであることが前提にはなりますが、すごい。10年近くPHP書いてますがこんなの知らなかった…。
Laravelとは関係無いtipsですが、先日PHPの配列操作であれこれ調べてる時に見つけて、ちょっと衝撃だったので紹介しました。
このサンプルでは2つの配列ですが、3つ以上でも動作します。

さいごに

Laravel、かゆいところに手が届いて楽しいです。「○○したいな」と思って調べれば大抵書き方が用意されていますので、よくできてるな〜と感じること頻りです。

おすすめ書籍

PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発 バージョン5.5 LTS対応 PHPフレームワーク Laravel入門

blog-page_footer_336




blog-page_footer_336




-BackEnd
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

rails

RailsでS3に画像をアップロードする

1 はじめに2 今回やりたいこと3 下準備3.1 ImageMagickをインストールする3.2 Gemをインストールする4 レコード生成時にファイルを指定してアップロードする4.1 アップローダを作 ...

麻雀で自分が何を切るか学習させる

1 はじめに2 プロジェクト名を決めてみる3 何切る問題で考慮される要素3.1 手牌3.2 ドラ3.3 考慮していない要素(本当は入れたい)4 学習の方法5 さいごに はじめに 前回執筆しました、配牌 ...

PHPerだけどKotlinを勉強したって良いよね その1〜クラス編〜

1 はじめに2 インターフェース2.1 基本2.2 デフォルト実装付メソッド2.3 同じメソッド名を持つ複数のインターフェース3 修飾子3.1 open3.2 abstract4 可視性修飾子5 さい ...

docker-syncでファイルの同期を高速化する

1 はじめに2 docker-syncの導入3 設定ファイルの作成3.1 docker-composer.yml3.2 docker-compose-dev.yml3.3 docker-sync.ym ...

Go言語

Go言語でテスト作成 testifyの基本的な使い方

1 はじめに2 Goテストフレームワークのスター数3 testifyについて3.1 testifyを導入する方法4 assartionについて4.1 assertion紹介4.2 ElementsMa ...

フォロー

blog-page_side_responsive

2019年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

アプリ情報

私たちは無料アプリもリリースしています、ぜひご覧ください。 下記のアイコンから無料でダウンロードできます。