iOS

iOSでFirebase Authenticationを実装してみる その1

投稿日:2019年8月1日 更新日:

はじめに

はじめまして、Yossyです。
普段の業務ではiOSアプリを扱っています。これから、主にiOS関連の記事を書いていきたいと思います。
さて、個人で作成しているiOSアプリでFirebaseのAuthenticationの使用を予定しています。
Authenticationを利用すると、多くのアプリで必要となるユーザー認証機能を簡単に実装する事が出来ます。
認証方法も、メールアドレス/パスワードを利用する、GoogleやFacebook等のアカウントを利用する、匿名ユーザーとしてログインする等複数のパターンを実装可能です。
今回は、メールアドレス/パスワードを用いてのユーザー認証機能と匿名ユーザーとしてログインする機能をFirebase Authenticationで実装してみたいと思います。

Firebaseプロジェクトの設定

Firebaseプロジェクトの作成方法は省略したいと思います。
詳しくは、公式チュートリアルを参照してみてください。
https://firebase.google.com/docs/ios/setup?hl=ja

プロジェクト作成出来たら、コンソール画面からAuthenticationページを表示します。メニューにログイン方法があるので、クリックして一覧を表示します。プロジェクトで利用するログイン方法を選びますが、今回は「メール/パスワード」と「匿名」を有効にします。

新規ユーザー登録

まずは新規ユーザー登録機能を実装します。
先ほどコンソール画面で有効にした『メールアドレス/パスワード』を用いたユーザー登録です。
今回は下図の様なログイン画面に実装したいと思います。

メールアドレスとパスワードは、TextFieldから取得してきます。
ログイン画面の「新規登録」ボタンをタップし、メールアドレスとパスワードを引数に渡しFirebaseSDKのメソッドを呼びます。
ここで、渡されたメールアドレスとパスワードで新規ユーザー作成が行われます。
クロージャの引数であるFIRAuthDataResult型のresult?.userがnilで無ければ(ユーザー情報が取得出来れば)、次の画面へ遷移します。

ログイン処理が完了した後、コンソール画面を見てみましょう。
新たなユーザーが作成されていることが確認できます。
このコンソール画面では認証方式、ユーザー作成日、最新のログイン日等が確認出来ます。

既存ユーザーのログイン

次に、既存ユーザーとしてログインする機能を実装します。
先程同様、今度は「ログイン」ボタンをタップし、メールアドレスとパスワードを引数に渡してFirebaseSDKメソッドを呼びます。
クロージャの引数であるFIRAuthDataResult型のresult?.userがnilで無ければ(ユーザー情報が取得出来れば)、次の画面へ遷移します。

ログイン処理が完了したら、再度コンソール画面を見てみましょう。
ログイン日が最新日に更新されています。

匿名ログイン

次に、匿名ユーザーとしてログインする機能を実装します。
『匿名』のユーザーは、メールアドレス/パスワードを登録する必要はなく、簡単にユーザーを登録することができます。
「匿名でログインする」ボタンをタップしたら、匿名ログイン用のFirebaseSDKメソッドを呼んであげるだけです。

ログイン後にコンソール画面を見てみると、認証方式が匿名でログインしている事が確認出来ます。

エラーメッセージ

認証メソッドを呼んだ際、クロージャでエラーが返ってきた場合に、エラーメッセージを表示したいと思います。
返ってきたエラーコードからエラーメッセージを作成し、アラートで表示する事が出来ます。
下の実装では一部のエラーコードしか書いていませんが、リンクには一覧が掲載されていますので参考にしてみて下さい。
https://firebase.google.com/docs/auth/ios/errors?hl=ja

最後に

Firebase Authenticationを使用するとユーザー認証機能が非常に簡単に作成出来ますね。
次回は、匿名ユーザーから永久ユーザーへの変換処理など行ってみたいと思います。

おすすめ書籍

[改訂新版]Swift実践入門 ── 直感的な文法と安全性を兼ね備えた言語 WEB+DB PRESS plus 詳解 Swift 第4版 詳細! Swift iPhoneアプリ開発入門ノート iOS12 + Xcode 10対応

blog-page_footer_336




blog-page_footer_336




-iOS
-

執筆者:

免責事項

このブログは、記事上部に記載のある投稿日時点の一般的な情報を提供するものであり、投資等の勧誘・法的・税務上の助言を提供するものではありません。仮想通貨の投資・損益計算は複雑であり、個々の取引状況や法律の変更によって異なる可能性があります。ブログに記載された情報は参考程度のものであり、特定の状況に基づいた行動の決定には専門家の助言を求めることをお勧めします。当ブログの情報に基づいた行動に関連して生じた損失やリスクについて、筆者は責任を負いかねます。最新の法律や税務情報を確認し、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

swift

[Swift]いろんなインジケータを提供してくれるNVActivityIndicatorView

1 はじめに2 準備3 実装3.1 ストーリーボードで表示を変更する3.2 コードで表示を変更する4 さいごに はじめに こんにちは、nukkyです。 今回はアプリに欠かせないインジケータをいろんなパ ...

[Swift]プロトコルの拡張で既定値を設定する。

1 はじめに2 プロトコルの拡張について2.1 プロトコルに既定値を設定2.2 プロトコルを設定したクラスの作成2.3 制約をつけてプロトコルに既定値を設定3 さいごに4 おすすめ書籍 はじめに こん ...

swift

Swift3でSCLAlertViewを使ってみた

1 はじめに2 準備3 実装 はじめに 今回はSwiftでフラットなデザインの アニメーション付きアラートビューが扱える SCLAlertViewを試してみたいと思います。 準備 おなじみCocoaP ...

swift

[iOS]意外と簡単ウィジェット機能を実装してみる

1 はじめに2 OSごとのできること3 ウィジェットの実装3.1 Today Extensionの追加3.2 Chartを表示3.3 表示を増やす3.4 ウィジェットをタップした際にアプリを起動する4 ...

[Swift]AlamofireでファイルのUploadをしてみる

1 はじめに2 CarthageでAlamofireを導入する2.1 CartFileの作成とライブラリのダウンロード2.2 Xcodeの設定3 Alamofireとは3.1 AlamofireのHT ...

フォロー

blog-page_side_responsive

2019年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

アプリ情報

私たちは無料アプリもリリースしています、ぜひご覧ください。 下記のアイコンから無料でダウンロードできます。