Server

MySQL 5.7 オプティマイザの改善〜UNION ALL〜

投稿日:2017年6月14日 更新日:

はじめに

Amazon RDSのMySQL 5.7で開発を行うことになりました。そこで、少しですがMySQL 5.7の機能を調べる機会がありましたので、今回は「UNION ALL」に関してのオプティマイザの改善について記載したいと思います。

「UNION」と「UNION ALL」の違い

先ずは、改めて「UNION」と「UNION ALL」の違いを簡単に説明しておきます。

  1. UNION
    結合対象のSELECT文の結果の全レコードを取得し、重複レコードを除去し返却します。
  2. UNION ALL
    結合対象のSELECT文の結果の全レコードををそのままつなげて返却します。

違いは結合した結果から、「重複レコードを除去するか、しないか」だけとなります。

MySQL 5.7での「UNION ALL」の改善とは

後ほど、「UNION」「UNION ALL」の実行計画の例を記載しますが、実行計画は単純であり、結合されているSELECT文を上から順に実行し、結果をつなげるだけで、「UNION」はそこから重複レコードを除去することになります。

そのため、「UNION」では重複レコードの除去のために、テンポラリーテーブルを作成し、そこで重複レコードを除去する必要がありますが、「UNION ALL」ではその必要がないので、本来はテンポラリーテーブルは不要なはずです。

しかし、MySQL5.6では、「UNION」「UNION ALL」ともにテンポラリーテーブルを作成していました。今回MySQL5.7からは、「UNION ALL」の場合は不必要にテンポラリーテーブルを作成しないようになり、パフォーマンスが改善されたということになります。

 

MySQL 5.7での実行計画

では、MySQL 5.7での「UNION」と「UNION ALL」の実行計画を見てみましょう。

下記を見ていただくとわかりますが、MySQL 5.7では「UNION ALL」の場合は、テンポラリーテーブルが作成されていませんね。なお、比較のためにMySQL 5.7でも「UNION」を使った実行例も記載します。実行計画上で、「3. row」が追加されており、重複レコードの除去のためにテンポラリーテーブルが作成されていることがわかります。

UNION ALL実行計画

UNION実行計画

 

プログラムの見直しについて

SELECT文を結合する際に、暗黙的にUNIONだけを使っていた場合は、プログラムを見直すことでパフォーマンスが改善するかもしれません。

もちろん、UNIONとUNION ALLでは結果セットが異なってきますので、下記のように問題ないことを確認して置き換えると良いと思います。

  • レコードが重複することがないので、UNION ALLを使用する
  • レコードが重複するが、結果として問題ない、もしくはプログラム側で処理するので、UNION ALLを使用する

さいごに

いかがでしたでしょうか。ちょっとしたオプティマイザの改善ではありますが、DBがパフォーマンスのボトルネックになることが多いので、こういったところでもしっかりとチューニングしていきたいですね。

page_footer_300rect




page_footer_300rect




-Server
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


関連記事

aws

Amazon Linux 2でLet’s Encryptが使えない

1 はじめに2 Amazon Linux 22.1 Amazon Linux Extras Library3 Let’s Encrypt4 本題5 さいごに はじめに 知人からタイトルのよ ...

DockerでLAMP環境をつくり、LimeSurveyを動かしてみた

1 はじめに2 Docker関連ファイルの作成2.1 docker-compose.yml2.2 MySQL2.2.1 個人的に詰まったこと2.3 PHP3 Docker起動4 リポジトリを作りました ...

[WordPressのSEO対策]PageSpeed Insightsのスコアを上げる方法

1 はじめに2 現状のスコアと改善点を確認する3 ブラウザキャッシュを活用する4 圧縮を有効にする5 HTML/CCS/JavaScriptを縮小する6 画像を最適化する7 レンダリングをブロックして ...

CircleCIを使ってみた(RailsのRSpecとデプロイのサンプル)

1 はじめに2 導入するにあたって3 項目B4 補足4.1 開発環境とCI環境でdatabase.ymlが異なる5 さいごに はじめに 個人的に作成しているアプリケーションのCIツールとして、Circ ...

CentOS6のLAMP環境でTLS1.2対応

1 はじめに2 業界団体レベルでのTLS1.2移行3 構成4 ssl.confを編集する5 ジェネレータ任せでOK6 設定変更の影響7 さいごに はじめに ものすごくひさしぶりにLAMP環境のSSL設 ...

フォロー

follow us in feedly

AppLink

英語

page_side_300rect

2017年6月
« 5月 7月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

アプリ情報

目標を達成したい方を応援する、TODOアプリもリリースしております。 下記のアイコンから無料でダウンロードできます。

Web版MyCoach

私たちはより広い方にコーチングを知ってもらいたいと考えています。 下記のサイトにて、コーチの方々を紹介しておりますので、よろしければご覧ください。