Server

EC2インスタンスのメモリとディスクのメトリクスモニタリングでハマったこと

投稿日:2018年1月15日 更新日:

はじめに

AWSのEC2インスタンスでディスク容量やメモリの使用率をCloudWatchで監視をする際に、ハマったポイントをご紹介したいと思います。

メモリとディスクのメトリクスモニタリング

EC2のインスタンスを作成するとCPU使用率などのモニタリングは最初からできるようになっており、その項目に対してCloudWatchでの監視もコンソールから直ぐに設定可能です。

ただ、メモリやディスク容量に関してはモニタリングされていないので、EC2インスタンス上で設定が必要になります。

設定方法は、AWSのサイトに詳しく記載されていますので、こちらを参照ください。いくつかのパッケージを環境に合わせて、インストールして、CloudWatchMonitoringScriptsをダウンロードし、/usr/localディレクトリ配下などに配置します。
あとは、下記のようにcronで定期実行されるように設定するだけです。(パーミッションには気をつけてくださいね。)

ハマりポイント

上記の設定をしたEC2インスタンスを作成し、AMIを作ったとします。
その後、そのAMIから別のEC2インスタンを作成します、当然cronも設定済みなので新しいEC2インスタンスのメモリやディスク使用率もモニタリングできていると思いきやできていません!!

実はmon-put-instance-data.plは、CloudWatchにEC2インスタンスIDを送信するのですが、その際に毎回スクリプトの実行環境のEC2インスタンスIDを取得してから、送信するのではなく、一度インスタンスIDを取得するとファイルにキャッシュして、2回目以降はそのインスタンスIDを送信します。
そのため、AMIから作成するとキャッシュファイルが残っており、新しく作成されたEC2のインスタンスIDではなく、AMIのもととなったEC2のインスタンスIDを送信してしまうのです。

対応方法

対応方法は簡単です。単なるキャッシュですので、思い切って下記のファイルをrmで削除してしまいましょう。

さいごに

如何でしたでしょうか。ちょっとしたCloudWatchで監視をする際のちょっとしたハマりポイントを紹介させていただきました。

AWSはとても便利ですが、このようなちょっとしたことでつまずくこともありますので、参考にしていただければと思います。

blog-page_footer_336




blog-page_footer_336




-Server
-

執筆者:

免責事項

このブログは、記事上部に記載のある投稿日時点の一般的な情報を提供するものであり、投資等の勧誘・法的・税務上の助言を提供するものではありません。仮想通貨の投資・損益計算は複雑であり、個々の取引状況や法律の変更によって異なる可能性があります。ブログに記載された情報は参考程度のものであり、特定の状況に基づいた行動の決定には専門家の助言を求めることをお勧めします。当ブログの情報に基づいた行動に関連して生じた損失やリスクについて、筆者は責任を負いかねます。最新の法律や税務情報を確認し、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

DockerでRails + Vue.jsの環境を作ってみる

1 はじめに1.1 前回までのあらすじ1.2 今回の趣旨1.3 環境2 MySQLのUTF-8対応3 Node.jsをRubyコンテナに組み込む4 Webpackerを使用してVue.jsをインストー ...

Conohaのサーバーを借りて、CentOS+MySQL+nginxの環境を作ってみた。

1 はじめに1.1 環境2 Conohaでサーバーをレンタル3 サーバーの初期設定3.1 サーバーにrootユーザーでログイン3.2 ユーザー作成3.3 SSHログインを許可3.4 秘密鍵を生成3.5 ...

InnoDBでauto_incrementの値が戻る?

はじめに 花粉症が辛い季節になりました。 花粉症も困りますが、本日はMySQL関連で困って調べたことをまとめたいと思います。 タイトルですが、InnoDBだとDBを再起動した際にauto_increm ...

https-portalで既存のdocker環境をhttps化

1 はじめに2 https-portalとは3 設定ファイル3.1 docker-compose.yml3.2 default.conf4 説明4.1 docker-compose.yml4.2 de ...

WordPressのサーバ移設とnginxで無料SSLをやってみた

1 はじめに1.1 環境2 サーバー準備2.1 ConohaのVPSサーバーの契約2.2 sshログイン用のユーザーを作成2.3 必要なソフトウェアのインストール3 WordPressの移行3.1 D ...

フォロー

blog-page_side_responsive

2018年1月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

アプリ情報

私たちは無料アプリもリリースしています、ぜひご覧ください。 下記のアイコンから無料でダウンロードできます。