はじめに
こんにちは。
長年PHPerの私ですが、つい先日初めてrailsに触る機会がありました。
ひとまず動かしてみるだけならwebサーバを建てる必要すら無く、ほとんど迷わず画面表示までたどり着けました。
その際の手順をまとめてみます。
環境はmacOS High Sierra 10.13.5です。
必要なライブラリ・ツールのインストール
homebrew, rbenv
私はローカル環境構築は毎回vagrantを使っていましたので、homebrewのインストールからでした。
homebrew公式でインストール用コマンドを確認・実行します。(コマンドはたまに変更されるため、実行時に確認推奨とのこと)
$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
程なくインストール完了できると思いますので、引き続きrbenvをインストールします。複数バージョンのrubyを管理し、切り替えて使用できるツールです。個人的に以前PHPの環境構築でphpenvを使ったことがありましたが、その時よりも断然簡単な印象でした。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 | $ brew install rbenv ruby-build # rbenvにパスを通す&初期化するスクリプトを.bash_profileに記述します。 $ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile $ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile $ source ~/.bash_profile # rbenv自体のバージョン確認 $ rbenv -v rbenv 1.1.1 # 現状でインストールできるrubyのバージョン一覧 $ rbenv install -l Available versions: 1.8.5-p52 1.8.5-p113 1.8.5-p114 ... 2.4.3 2.4.4 2.5.0-dev 2.5.0-preview1 2.5.0-rc1 2.5.0 2.5.1 2.6.0-dev ... |
rbenv-communal-gems
rbenv-communal-gemsは、rbenvでバージョンを切り替えても、読み込まれるgemsディレクトリを共通化してくれるツールで、これがないとrubyのバージョンを変えるごとにgemを入れ直す必要があるとのこと。
gemsが別々になっている方がいい場合もあるかもしれませんが、ひとまず入れておきます。
$ brew install rbenv-communal-gems
最新安定版のrubyをインストール
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 | # 現在の最新版である2.5.1を指定してインストールします。 # 指定したrubyをダウンロード・インストールするため少々時間がかかりますが、数分で完了すると思います。 $ rbenv install 2.5.1 # 利用可能なrubyのバージョン一覧を確認します。 # 「system」はmacOSに元々入っているrubyです。 $ rbenv versions * system 2.4.3 2.5.1 # システム全体で使用するrubyのバージョンを、先ほど入れた2.5.1に変更します。 $ rbenv global 2.5.1 |
bundler, railsのインストール
gemの依存パッケージ管理をしてくれるbundlerと、rails本体をインストールします。
コマンド実行だけでサクサク進んでくれます。
1 2 | $ gem install bundler $ gem install rails |
新規railsアプリ作成、接続まで
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 | # カレントディレクトリ直下に「testapp」が作成され、必要なgemは自動でインストールされます。 $ rails new testapp # railsを起動します。 # 最初から入っているアプリケーションサーバの「puma」が立ち上がり、webサーバ同様にリクエストを受け取ってくれます。 $ cd testapp $ ./bin/rails s # 以下のようなメッセージが表示されれば起動完了です。 => Booting Puma => Rails 5.2.0 application starting in development => Run `rails server -h` for more startup options Puma starting in single mode... * Version 3.11.4 (ruby 2.5.1-p57), codename: Love Song * Min threads: 5, max threads: 5 * Environment: development * Listening on tcp://0.0.0.0:3000 Use Ctrl-C to stop |
ブラウザで
http://localhost:3000
にアクセスし、以下の画像が表示されれば成功です。
さいごに
PHPに初めて触れた際はApacheの設定で随分頭を捻った記憶がありますが、railsの場合、とりあえず動かして接続するだけなら、webサーバの設定も不要で、特につまづくこともありませんでした。