BackEnd

Railsでの非同期処理とDelayed Job

投稿日:2018年9月25日 更新日:

はじめに

大量なデータのインポートやメールの送信など、処理時間が長くなるタスクを実行する際は非同期で実行することが多いと思います。RailsではActive Jobという便利な仕組みにより、非同期処理を簡単に実装することができます。

Active Job単体でも使用することはできますが、プロセスがクラッシュしたりコンピュータをリセットしたりするとジョブが失われてしまいます。そのため、production環境では後に紹介するDelayed JobやSidekiqなどのライブラリと合わせて使用することが一般的です。

先日、業務でDelayed Jobを使う機会がありましたので、今回はActive Jobの基本的な説明と、バックエンドでジョブを実行するためのライブラリの一つであるDelayed Jobを紹介します。

Active Job

Active Jobは、ジョブを宣言し、それによってバックエンドでさまざまな方法によるキュー操作を実行するためのフレームワークです。

大量なデータのインポートやメールの送信など、様々な処理を非同期で並列的に実行できます。より詳しい説明はこちらから見ることができます。

Active Jobの役割

Active Jobの主な役割はジョブの処理とジョブ管理機能の制御を分離することです。これにより、ジョブの処理はジョブを実行する(SidekiqやDelayed Jobなど)のキューを管理するライブラリを意識する必要がなくなり、ジョブ管理機能ではキューの操作方法以外のことを気にする必要がなくなります。

さらに、ジョブごとに複数のキューを管理するライブラリを採用することができ、それらのライブラリを切り替える際にコードを書き換える必要がなくなります。

ジョブを作成する

ジョブはコントローラやモデルなどと同じようにRailsジェネレータで生成することができます。以下のコマンドを実行するとapp/jobsにジョブが生成されます。

生成されたコードは以下のとおりです。

ジョブをキューに登録する

キューへのジョブの登録は以下のように行います。

また、ジョブに引数を渡す場合は以下のように行います。

コールバック

Active Jobが提供するフックを用いて、以下のようにジョブのライフサイクル中に任意の処理を実行することができます。

利用できるコールバックは以下のとおりです。

  • before_enqueue
  • around_enqueue
  • after_enqueue
  • before_perform
  • around_perform
  • after_perform

例外

ジョブの実行中に起こった例外は以下のようにキャッチする事ができます。

例外が発生したときに以下のようにジョブのリトライや破棄も行なえます。

Delayed Job

Delayed Jobはジョブを実行するためのライブラリの一つです。

設定

まず、以下のGemをGemfileに追加してbundle installします。

次に、ジョブのキューを保存するためのテーブルを作ります。

実行すると下記のテーブルが作られます。

最後に、Active Jobと連携させるための設定をapplication.rbに追加します。

ワーカーの起動

Delayed Jobを設定しただけではジョブを処理することはできません。以下のコマンドでワーカーを起動させます。

その他のライブラリとの比較

Delayed Jobの他によく使われるライブラリとしてはSidekiqやResqueなどがあります。Delayed JobとこれらのGemの大きな違いとしては、Delayed Jobがキューの管理にDBを用いるのに対して、これら2つはRedisで管理します。Delayed JobはRedisを使用しないため容易に利用できますが、ジョブの処理に時間がかかります。上記の理由により、非同期処理を多用するサイトではSidekiqやResqueなどを使ったほうが良いでしょう。

さいごに

Railsでの非同期処理とライブラリについて紹介しました。Active Jobは非常に使いやすいので、重たい処理は非同期で処理してユーザビリティを高めていきましょう。

参考

おすすめ書籍

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