はじめに
こんにちはsuzukiです。iOS14がリリースされてしばらく経ちましたね、障害の報告もあまりなく、今回のOSは安定しているなぁと安心していたのですが、最近ユーザーから、アプリでブラウザが起動できなくなったとお問い合わせいただきました。調査の結果、デフォルトのブラウザをSafari以外に設定しているユーザーのみ発生していたので、少し内容をまとめて行きたいと思います。
ブラウザの起動について
下記のコードで外部ブラウザの起動を行っておりました。1年ほど前にUIApplication.shared.openURLが非推奨になった際以降変更していませんでした。
1 2 3 | if UIApplication.shared.canOpenURL(url) { UIApplication.shared.open(url, options: [:], completionHandler: nil) } |
原因について
周りで同様の事象が起きている人がいたので、確認したところ、iOS14の新機能でデフォルトのブラウザがSafari以外だと起こることがわかりました。
上記の状態でどのようなことが起こっているかというとcanOpenURL(url)がfalseになっているようです。
ここからは推測になり、修正にはあまり関係ありませんが、
canOpenURL(url)の戻り値を翻訳すると
デバイスにインストールされているアプリがURLのスキームを処理するように登録されていない場合、またはInfo.plistファイルでURLのスキームを宣言していない場合はfalse。それ以外の場合はtrue。
と表現されています。今までhttpとhttpsでtrueが返却されていたのは例外的にOSが用意したSafariだからtrueと返却されていました。
今回iOS14でデフォルトのブラウザが変更できるようになり、canOpenURLがSafariだから例外的にtrueを返却していたがSafari以外のアプリが反応し、Info.plistに追加されていないのでfalseを返却するようになったのかなと推測しております。
修正について
修正方法は複数あったのですが、
http、httpsのURLスキームをInfo.plistに記入する修正方法がいいと判断しました。
上記を行えば、Info.plistファイルでURLのスキームを宣言されるので、canOpenURLでtrueを返却してくれるので、今までと変わりなく使える想定です。
対応方法
Info.plistにLSApplicationQueriesSchemesというKeyを追加してTypeはArrayを選択します。
+ボタンを押してhttpとhttpsを追加します。
おまけ:メールについて
iOS14でデフォルトアプリが変更可能になったのはブラウザとメールです。
メールについても同様にデフォルトを変更するとcanOpenURLがfalseを返却していました。
canOpenURLで確認をしていなかったのでアプリは問題なく動きそうですが、今後のためmailtoもInfo.plistに追加しておこうと思います。
さいごに
まだiOS14出てすぐだしXCode12の対応はまだまださきでしょうと思っていたら、公式の告知見てびっくりしました。
Deliver great user experiences by seamlessly integrating with the latest advances on Apple platforms. Build your apps using Xcode 12, which includes SDKs for iOS 14, iPadOS 14, watchOS 7, tvOS 14, and macOS Catalina.
Starting April 2021, all iOS and iPadOS apps submitted to the App Store must be built with Xcode 12 and the iOS 14 SDK.
毎年同じことで焦っている気がする。毎年更新は厳しい。。。