BackEnd

Rubyを使ってDialogflowのお勉強

投稿日:2017年11月15日 更新日:

はじめに

Google HomeやAmazon Echoなどが話題になっていますね。
私も欲しいんですが、Amazon Echoは11月現在、招待制でしか買えないようなので、どうしようかなと悩んでいます。

普段はWeb担当ですが、Web APIを利用してスマートデバイスで便利なこともやっていきたいです。
手始めにDialogflowの勉強をしてみました。
元はAPI.AIという名前でしたが、昨年Googleに買収されて名前が変わったようです。

こちらの方の記事を読んで、とりあえず試してみました。
まだDialogflowを使ったことがないという方には非常に分かりやすいかと思います。
自然言語処理を容易に実装できるDialogflow(旧:API.AI) を使ってみる

上記の記事を踏まえた上で、DialogflowのAPIを叩いてレスポンスを取得することを主眼にしていきます。
Rubyに、DialogflowのAPIを叩くGemがあるので、そちらのドキュメントを見ながら進めたいと思います。
https://github.com/dialogflow/dialogflow-ruby-client

環境

Rubyバージョンは 2.4.2 で、 irb を使って確認しました。

とりあえずAPIで叩いてみる

テスト用のIntentを作成

Intents

Intentでは「このワード」だったら「こういうレスポンス」という流れを決めます。
今回はとりあえずのテストとして、「Nice to meet you」と受け取ったら、「Nice to meet you, too」と返すようにします。

色々設定できますが、「User says」と「Text response」を埋めておけばとりあえず大丈夫です。

Gemの設定

まずはアクセストークンを控えます。
Dialogflowのアプリ設定画面から取得します。

次に自分のRuby環境にて、Gemをインストールします。

とりあえず叩いてみましょう。
まずはクライアントの初期化です。

text_request というメソッドを使用することで、単語を投げることができます。
「Nice to meet you」と投げてみます。

レスポンスの中を見てみると、ちゃんと「Nice to meet you, too」が返ってきていることが分かります。

次はわざと間違えてみます。

Eventについて

WELCOMEイベント

Events

Intent では Event を設定することができます。
APIで叩く際に、わざわざクエリ指定しなくてもイベント名で叩くことができます。

デフォルトでは、以下のウェルカムメッセージが用意されています。

  • WELCOME
  • GOOGLE_ASSISTANT_WELCOME
  • FACEBOOK_WELCOME
  • TELEGRAM_WELCOME
  • KIK_WELCOME
  • SLACK_WELCOME
  • SKYPE_WELCOME

それでは WELCOME というイベントを叩いてみます。

「こんにちは」というレスポンスが得られました。
特に何も設定していないので、 FACEBOOK_WELCOME だろうが、 SLACK_WELCOME だろうが、「こんにちは」と返ってきます。

パラメータ付きで叩く

リクエストする際に、 user_name のパラメータを渡し、「こんにちは、〇〇さん」と返してくれるようにしたいと思います。

新しく Intent を作ります。

注釈する項目としては、Actionでリクエストパラメータを設定できます。
PARAMETER NAME で設定した名前を Text response で使用できます。
user_name と設定したなら、 $user_name になります。

また、 VALUE にはリクエストパラメータの場所を指定します。

叩いてみる

それでは実際に叩いてみます。
第一引数でイベント名、第二引数でパラメータを渡します。

parameters でリクエストパラメータが入っていることが分かります。
また、レスポンスではしっかりリクエストが反映されています。

さいごに

Contextについて

今回はあまり試さなかったのですが、 Intent の中で Context と呼ばれるものを設定できます。
初めはよく分からなかったのですが、下記のSlackボットを作った記事を読んで、「一連の会話の流れ」を定義するものだと勝手に理解しています。
API.AIのコンテキストを使ってChatOps環境を作る

この辺は実際に何か作ってまたブログにしたいと思います。

blog-page_footer_336




blog-page_footer_336




-BackEnd
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

Vue.js入門その4〜TODOアプリにサーバーサイドを追加してみる〜

1 はじめに2 準備2.1 今回作成したいもの2.2 環境構築3 サーバーサイド3.1 DB3.2 メモ:rails generateで余分なファイルを生成しない3.3 作成したファイル4 ビューの作 ...

rails

ShrineでS3に画像をアップロードする

1 はじめに1.1 前提条件1.2 関連記事2 AWS側の準備2.1 S3バケットを作成する2.2 CORSを設定する2.3 アクセス用のユーザを作成する3 Rails側の設定3.1 Initiali ...

RSpecの個人的Tips集〜その1〜

1 はじめに2 テストコードの実行をスキップする3 共通のテストコードを用意する4 外部APIの返却値をスタブにする5 さいごに はじめに みなさん、テストコードは書かれているでしょうか? 私も極力書 ...

Rust入門してみた (基本構文編)

1 はじめに2 Rustとは?3 Rustの特徴的な基本構文3.1 変数と定数3.2 所有権3.3 所有権の借用3.4 関数3.5 エラーハンドリング3.5.1 回復不能なエラー(panic!)3.5 ...

laravel logo

Laravel Sail 環境に Laravel Breeze を導入してみた

1 はじめに2 Laravel Sail とは3 Laravel Breeze とは4 Laravel Breeze のインストール4.1 Composer4.2 npm5 マイグレーション6 確認7 ...

フォロー

blog-page_side_responsive

2017年11月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

アプリ情報

私たちは無料アプリもリリースしています、ぜひご覧ください。 下記のアイコンから無料でダウンロードできます。