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Next.jsのMetadataとOGP (with AppRouter)

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はじめに

今回はNext.jsでApp Routerを指定した場合のMetadataの設定方法を紹介します。合わせて、OGP画像の生成方法も紹介します。

Metadataとは?

Metadataとは、Headタグの内容を定義するもので、pages router時代には<Head>を使って定義していたものです。
pages.tsxまたはlayout.tsxに以下のように定義します。

 

基本的には、上位階層で指定したMetadataが下位階層にも適用されていきます。下位階層でこれらの値を変更したい場合は、同じようにmetadataを作成し、変更したい値のみ定義することで、上書きすることができます。
また、テンプレート機能を使用することで、下位階層から受けた値を埋め込むようなこともできます。

例えば、 子ページのタイトル | 全体のWebサイト名 といったタイトルを指定したい場合、上で設定しているように template: %s | ${siteName} ,とすることで、実現できます。

動的に設定するには

Metadataを動的にするには、 generateMetadata() というfunctionをexportすれば、実現できます。

generateMetadataでのパラメータの取り方は、Pageと同じです。また、この中でもAPIをフェッチすることが出来るので、取得したデータをもとに、タイトルを生成することができます。

OGP画像

App Routerを使用した場合、page.tsxと同じ階層に opengraph-image.(jpg|png|svg|ts|tsx) を置いておくと、page.tsxがレンダリングされる際に、自動的にmetaタグ og:image が挿入されます。
(
jpg, png, svgの場合は、配置した画像がそのままOGP画像として使用されます。

今回は、「tsx」で動的に生成させるため、 opengraph-image.tsx を作成します。

 

この状態でページを開いてみると、以下のようにmetaタグが挿入されています。

このURLを開いてみると、生成された画像を確認することができます。

カスタムフォント

カスタムフォントを使用するには、大きく分けて次の2つの方法があります。

  • next/fontのようなライブラリを使用してフォントファイルを内包する
  • OGP画像生成時に、毎回Google Fontsからダウンロードする

前者のほうが、OGP画像を生成するコストが低くなりますが、フォントファイルを内包する必要があるため、ビルド後のバンドルサイズが大きくなってしまいます。
これは、Edge Functionを使用する場合に問題があります。
例えば、Vercel場合、Edge FunctionのCode sizeはhobbyで1MB、Enterpriseでも4MBとなっています。(netlifyは20MB)
特にVercelのEdge Fcuntionを使用する場合には、フォントをそのまま埋め込むのは無理があるため、必要な文字のみに絞る「サブセット化」が必要になります。(サブセットフォントメーカーなどを使用するようです。)

それに対し、後者は、ランタイムでフォントファイルをダウンロードしに行くため、効率が良いとは言えませんが、デプロイできない問題は解消できます。
この実装方法はいくつかありますが、こちらの記事が一番参考になります。

netlifyへデプロイ

今回はnetlifyにデプロイしてみます。

netlifyへデプロイすると、自動的にEdge Functionに登録され、実際にOGP画像が生成されます。
https://joyful-paletas-efc0cf.netlify.app/posts/1/

OGP確認ツール上でも、Metaタグに設定された内容や、OGP画像が反映されていることが確認できます。

さいごに

様々なサービスでメタタグやOGP画像が読み込まれることから、パブリックサイトではほぼ必須の実装になると思いました。

おすすめ書籍

TypeScriptとReact/Next.jsでつくる実践Webアプリケーション開発 Reactハンズオンラーニング 第2版 ―Webアプリケーション開発のベストプラクティス プログラミングTypeScript ―スケールするJavaScriptアプリケーション開発

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