BackEnd

軽量なAlpine Linuxイメージでgitbookのローカル環境を構築する

投稿日:2018年9月20日 更新日:

はじめに

前回の記事でご紹介したgitbookですが、環境構築の方法はローカルに直接node.jsを入れるものでした。できればローカル環境は汚さず、Dockerで構築できるに越したことはない…と考えておりました。

ググってみると billryan/gitbook というイメージが公開されておりDockerfiledocker-compose.yml を一切書かず、dockerコマンドをコピペ実行するだけでgitbookを動かすことができます。
ただこのイメージは1.34GBとそこそこ容量を食うため「試すだけなら最小限のリソースで!」→「 Alpine Linux で何とかできないかな?」と思い立ち、試してみました。

Alpine Linuxとは

  • 超軽量なLinuxディストリビューションです。とにかく容量が小さく、OS最小構成だと5MB(!)を下回ります。CentOSの最新版が約200MBですから、圧倒的な差です。
  • Docker用というわけではありませんが、その軽量っぷりでDocker界隈では人気のようです。
  • 今回は出てきませんが、 apk という独自のパッケージ管理システムを使います。

Docker本体のインストール

環境はmacOS High Sierra 10.13.6を前提としています。すでにDockerがPCにインストール済みであれば、この項目は読み飛ばしてください。

インストール手順は簡単です。Docker公式でdmgファイルをダウンロードして実行するだけです(ダウンロードの際、アカウント作成が必要になります)。
インストール完了したらターミナルで確認しましょう。

サンプルリポジトリのダウンロード

まっさらな状態のGitbookに1ファイルだけ追加したリポジトリを作成しました。ローカルに適当なディレクトリを作成し、その中で実行してください。

dockerイメージ作成

公開されているAlpine Linuxイメージから、node.js用のイメージを取得してビルドします。 vi ~/test/gitbook-sample/Dockerfile でDockerfileを作成し、以下のように記述してください。

Node.js用のAlpine Linuxイメージが追加されました。サイズは342MBで、最小構成の5GB未満と比べるとさすがに容量が増えていますが、 billryan/gitbook に比べて4分の1程度に抑えることができました。

Gitbook初期化&実行

initからserveまでを実行します。

ここまで成功すれば、ブラウザで閲覧できる状態になります。ターミナルに出力されている http://localhost:4000 にアクセスしてみましょう。

Dockerの状態確認、停止など

上記のコマンドで起動はできていますが、 Serving book on http://localhost:4000 のまま CTRL+C も受け付けない状態になっていると思います。
ターミナルを別ウィンドウで立ち上げて、Dockerの状態を確認してみましょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか。Dockerfileやdocker-compose.ymlを細かく設定して、いかにイメージの容量を削るかを目指す場合もあるようですが、今回はなるべく軽量・なるべく簡素を目標としてみました。
Dockerには最近触れ始めたばかりですが、すでにバックエンドの技術としてはデファクトスタンダードになっているらしく、少し危機感を覚えています。引き続き学習し、実用に持っていきたいと思います。

参考

blog-page_footer_336




blog-page_footer_336




-BackEnd
-,

執筆者:

免責事項

このブログは、記事上部に記載のある投稿日時点の一般的な情報を提供するものであり、投資等の勧誘・法的・税務上の助言を提供するものではありません。仮想通貨の投資・損益計算は複雑であり、個々の取引状況や法律の変更によって異なる可能性があります。ブログに記載された情報は参考程度のものであり、特定の状況に基づいた行動の決定には専門家の助言を求めることをお勧めします。当ブログの情報に基づいた行動に関連して生じた損失やリスクについて、筆者は責任を負いかねます。最新の法律や税務情報を確認し、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

aws

Amazon API Gatewayざっくり概要

1 はじめに2 Amazon API Gatewayとは?2.1 なにができる?2.2 作成できるAPIの種類2.3 REST APIとHTTP APIの違い3 Amazon API Gatewayの ...

Go言語

sqlcを使ってSQLファイルからGoのコードを生成する

1 はじめに2 sqlcとは2.1 コード解析2.2 サポートする言語とデータベース3 sqlcでコードを生成する3.1 準備3.2 DDLを書く3.3 クエリを書く3.4 コードを生成する3.5 生 ...

laravel logo

Laravelのブラウザテスト「Dusk」をシンプルなCRUDで始めてみよう

1 はじめに2 Laravel Duskのセットアップ3 新規登録のテスト3.1 テスト対象となるコード3.2 Duskのテストコード3.3 テストの実行4 更新のテスト4.1 テスト対象となるコード ...

Vue.js入門その4〜TODOアプリにサーバーサイドを追加してみる〜

1 はじめに2 準備2.1 今回作成したいもの2.2 環境構築3 サーバーサイド3.1 DB3.2 メモ:rails generateで余分なファイルを生成しない3.3 作成したファイル4 ビューの作 ...

Next.jsのrevalidatePathとrevalidateTag

1 はじめに2 前提3 revalidatePathとrevalidateTag3.1 revalidatePath3.2 revalidateTag4 今回の場合5 おすすめ書籍 はじめに Next ...

フォロー

blog-page_side_responsive

2018年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

アプリ情報

私たちは無料アプリもリリースしています、ぜひご覧ください。 下記のアイコンから無料でダウンロードできます。