BackEnd

さらば「rails migrate」、よろしく「ridgepole」

投稿日:2017年5月3日 更新日:

はじめに

こんにちは、本日はDBスキーマを管理すためのツールの一つである「Ridgepole」についてブログ投稿をします。

「rails migrate」ではなく、なぜ「Ridgepole」を使ってみたかなどの背景から、「rails migrate」からの移行手順まで記載しましたので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。

Ridgepoleとは

railsのmigrateのようなDBスキーマを管理すためのツールです。クックパッドのエンジニアの方が開発され、GitHub上で公開され、gemとして簡単に組み込むことができます。

https://github.com/winebarrel/ridgepole

特徴としては、下記があります。

  1. カラム追加/削除、インデックス追加/削除などの変更の度にmigrateファイルを作成するのではなく、テーブル定義(Schemafile)を修正するだけとなります。
  2. ridgepoleは、実行時にテーブル定義を記載したファイル(Schemafile)と実際のDB上のテーブル定義(実行の都度、アクセスし取得)とを比較し、差分があればその差分だけが実行されます。
  3. Schemafileの記述方法は、rails migrateと同じDSLで記載ができます。(若干異なる部分もありますが、特段問題にはなりません。)

 

rails migrateではなく、Ridgepoleを選定した理由

正直言うと、rails migrateで、現在開発中のプロジェクトであれば、全く問題はありません(笑)。また、rails migrateはrailsに標準で組み込まれているため、他の開発者の認知度も高く、railsともにコミュニティでメンテされるため、安心感もあるかもしれません。

では、なぜridgepoleを使うことにしたのか!それは、「使ってみたかった」からです。Webサイトや他社での利用事例は読み聞きしていますが、実際のプロジェクトで利用経験がなかったため、使ってみたいと思い、今のプロジェクトは一からgemやら開発方法やらを自己責任で決定できるので使ってみようと思いました。

とはいえ、それだけでは開発メンバへの説明にならないので、実用的には下記を説明しています。

  1. テーブル定義を「Schemafile」だけで管理し、テーブル定義変更のたびにmigrateファイルを作成しなくて良い。
    • 複数人で開発しているとmigrateファイルの内容がバッティングしたり、初期開発時のカラム追加/削除などで、うまく管理しないとあっという間にmigrateファイルが増えていきますが、それを防ぐことができます。(テーブル定義の変化の履歴は、gitで見れば十分です。)
  2.  現在の最終的なテーブル定義が「Schemafile」で管理できる。
    • rails migrateでもschema.rbに集約されますが、rails4まではcommetが除去されていたり、rails5であってもmigrateファイル内のrubyのコメント(# コメント)は当然除去されてしまいます。テーブル定義が各種コメントと一緒にSchemafileだけで管理できるのは、改めてテーブル定義書などをwikiやらスプレッドシートで管理しなくてよいので助かります。
  3. rails migrateと同じDSLで記述ができる。
    • 開発メンバの学習コストをおさせて、移行ができます。

 

rails migrateからRidgepoleへの移行手順

1. Gemfileにridgepoleを追加

 

2. 既に存在する DB 上のテーブル定義を Schemafile にエクスポート
「Schemafile」ひとつでと上で書いておきながら、今回はテーブル毎にスキーマファイルを分割します。(–splitオプション)

 

3. db/migrateフォルダを削除
もう、rails migrateは使用しないため、潔く削除しましょう。
4. テーブル定義変更後にridgepoleの実行

 

5. おまけ:RubyMineでsyntax highlightさせる
.schemaファイル及びSchemafileファイルはrails migrate DSLと同じsyntaxですが、RubyMineの初期設定ではsyntax highlightされません。
そこで、設定を変えておくだけで視認性があがるのでやっておきましょう。(Macでの説明です。)

  1. 上部メニューの[RubyMine]-[Preferences…]を選択し、設定画面を開きます。
  2. 左側のメニューから[Editor]-[File Types]を選択し、Rubyを探しましょう。
  3. Rubyを選択したら、[Registered Patterns]に「*.schema」と「Schemafile」を追加(+)しOKを押せば、以降はsyntax highlightされています。

 

capistrano3でのdeploy時にRidgepoleを実行

1. Capistrano3でのdeploy環境の基本設定をする
ここは割愛します。
2. Gemfileにcapistrano3-ridgepoleを追加

 

3. deploy.rbもしくは、deploy/production.rbにridgepole関連の設定を追加

 

4. deploy.rbにridgepoleが実行されるように設定

 

5. その他
必要に応じてdb:migrateが実行されないようにするなどを環境に合わせて修正してもよいでしょう。

Rspecを利用している場合

rspec実行時にmigrationのチェックがはしらないようにspec/rails_helper.rbで該当箇所をコメントアウトしておきましょう。

 

さいごに

説明としては、多少省略した部分もあるかと思いますが、DBスキーマを管理するツールを導入する際の候補の一つとして、ridgepoleも検討してみては如何でしょうか。

また、タイトルには、さらば「rails migrate」と記載していますが、rails migrateの仕組みも十分素晴らしいと思います。今回は、タイトルでのインパクトのためにこのような表現とさせていただきました。(別のプロジェクトでは「rails migrate」で運用しています!)

page_footer_300rect




page_footer_300rect




-BackEnd
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


関連記事

RSpecの個人的Tips集〜その1〜

1 はじめに2 テストコードの実行をスキップする3 共通のテストコードを用意する4 外部APIの返却値をスタブにする5 さいごに はじめに みなさん、テストコードは書かれているでしょうか? 私も極力書 ...

rails

はじめてのrails、まずはローカル環境構築してみる

1 はじめに2 必要なライブラリ・ツールのインストール2.1 homebrew, rbenv2.2 rbenv-communal-gems3 最新安定版のrubyをインストール4 bundler, r ...

rails

Capistrano3でRailsアプリケーションをデプロイする

1 はじめに1.1 前提条件2 Cpistranoについて3 導入3.1 Gemのインストール3.2 設定ファイルの準備4 デプロイ設定4.1 Capfileを修正する4.2 各環境で共通のデプロイ設 ...

rails

Railsのバリデーション

1 はじめに2 基本的なバリデーション3 EachValidatorクラス4 Validatorクラス5 autoload_pathsの編集6 さいごに はじめに 今回はRailsのActiveRec ...

icon

PHP、Ruby、Pythonのfor構文を比較してみた

1 はじめに1.1 環境2 ドキュメント2.1 PHP2.2 Ruby2.3 Python3 1から100まで出力してみる3.1 PHP3.2 Ruby3.3 Python4 リスト型(配列)の出力4 ...

フォロー

follow us in feedly

AppLink

英語

page_side_300rect

2017年5月
« 4月 6月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031 

アプリ情報

目標を達成したい方を応援する、TODOアプリもリリースしております。 下記のアイコンから無料でダウンロードできます。

Web版MyCoach

私たちはより広い方にコーチングを知ってもらいたいと考えています。 下記のサイトにて、コーチの方々を紹介しておりますので、よろしければご覧ください。